理解のみこ)” の例文
果然、市中には囂々たる騒ぎが持ちあがって、鼎の沸くが如き大混乱を来たしたが、誰一人この事件の片鱗すら理解のみこむことが出来なかった。
寝物語に色々な事を聞かされたものだが、時代が違ふので、私にはよく理解のみこめなかつた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
陶庵とうあん侯招宴一条の如きは二葉亭の性質として応じないのは百も二百も承知していて少しも不思議と思っていないから、二葉亭の気質を能く理解のみこんでる私があらためて争うような事は決してない。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
この最後の一句はマニーロフの気にいったけれど、肝腎の話の意味は、やはりどうしても理解のみこめなかった。
「どうも、おっしゃることが理解のみこめません、もっとはっきりおっしゃって下さい。」
(新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)