“きびら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生平66.7%
生帷11.1%
黄平11.1%
黄麻11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さらした生平きびら帷子かたびらの裾をからげ、たすきをかけ、汗止をしている。芝草を踏む素足は露で濡れているし、帷子も汗になっていた。
とちとあらたまって呼んだ時に、みんなが目をそそぐと、どのあかりか、仏壇に消忘れたようなのがかすかに入って、スーと民弥のその居直った姿を映す。……これは生帷きびらの五ツ紋に、白麻の襟をかさねて、はかまちゃくでいた。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御家人ごけにん旗本のあいだには黄平きびらの羽織に漆紋うるしもん、それは昔し/\家康公が関ヶ原合戦の時に着て夫れから水戸の老公が始終しじゅうソレをして居たとかと云うような云伝いいつたえで、ソレが武家社会一面のおお流行。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
なかなかしゃれ者とみえ、栗色の縞の着物に黄麻きびらの羽折を重ね、白の足袋をはいていたが、帰って来るとすぐに、それらを脱ぎちらして、おみやをびしびしと叱りながら、常着つねぎに着替えた。