“黄平”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きひら33.3%
きびら33.3%
こうへい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時正面の切り戸から悠然と立ち出でた小兵の人物、年格好は五十五、六、木綿の紋付に黄平きひらはかま左手ゆんでに一刀を引っさげてスッスッときざみ足に進んで来る。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
御家人ごけにん旗本のあいだには黄平きびらの羽織に漆紋うるしもん、それは昔し/\家康公が関ヶ原合戦の時に着て夫れから水戸の老公が始終しじゅうソレをして居たとかと云うような云伝いいつたえで、ソレが武家社会一面のおお流行。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「まだ、まだ、お前さん達は、わたしの眼から見ても、あかン坊だもの。典馬には、辻風黄平こうへいという弟があって、この黄平がひとり来れば、お前さん達は、たばになってもかなわない」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)