“こうへい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
公平45.0%
工兵10.0%
衡平10.0%
厚聘5.0%
孔平5.0%
広丙5.0%
康平5.0%
降兵5.0%
高平5.0%
黄平5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしのをひの、おとうとの! おゝ、御領主とのさま! おゝ、をひよ! わがつま! おゝ、大事だいじの/\、親族うから血汐ちしほながされてゐる! 公平こうへい御領主ごりゃうしゅさま
ここにその任命を公表すれば、桶屋おけやの子の平松ひらまつは陸軍少将、巡査の子の田宮たみやは陸軍大尉、小間物こまもの屋の子の小栗おぐりはただの工兵こうへい堀川保吉ほりかわやすきち地雷火じらいかである。地雷火は悪い役ではない。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
私の理想はそういう衡平こうへいを失した顛倒てんとう生活の外にあります。私がどうせ一度来る階級闘争なら、それをなるべく早く穏和な方法で通過させたいと望むのはこれがためです。
階級闘争の彼方へ (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
そのコンスタンチン大帝の厚聘こうへいしりぞけてローマに拝趨はいすうせなんだり、素食そしょく手工で修業して百五歳まで長生したり、臨終に遺言してその屍の埋地を秘して参詣の由なからしめ
時々は孔平こうへいとも書く事がある。それで何でも世人が迷ってるからぜひ救ってやりたいと云うので、むやみに友人や何かへ手紙を出すんだね。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ひときわすぐれて目立ちたる定遠ていえん鎮遠ちんえん相連あいならんで中軍を固め、経遠けいえん至遠しえん広甲こうこう済遠さいえんは左翼、来遠らいえん靖遠せいえん超勇ちょうゆう揚威よういは右翼を固む。西に当たってさらにけぶりの見ゆるは、平遠へいえん広丙こうへい鎮東ちんとう鎮南ちんなん及び六隻の水雷艇なり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
鶴ヶ岡八幡宮はちまんぐうは、康平こうへいの秋、ご父子が奥州征伐のご祈願に、石清水いわしみず勧請かんじょうなされたのがその縁起であるやに聞いておる
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
竹童ちくどうがあいずの狼煙のろしをみて、この地方に敵ありと知った武田伊那丸たけだいなまるは、白旗しらはたもり軍旅ぐんりょをととのえ、裾野陣すそのじん降兵こうへいをくわえた約千余の人数を、せいりゅうはくげんの五段にわかち、木隠こがくれたつみ山県やまがた
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西晋せいしん永嘉えいか五年、張栄ちょうえい高平こうへい巡邏主じゅんらしゅとなっていた時に、曹嶷そうぎという賊が乱を起して、近所の地方をあらし廻るので、張は各村の住民に命じて、一種の自警団を組織し
「まだ、まだ、お前さん達は、わたしの眼から見ても、あかン坊だもの。典馬には、辻風黄平こうへいという弟があって、この黄平がひとり来れば、お前さん達は、たばになってもかなわない」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)