“堀川保吉”の読み方と例文
読み方割合
ほりかわやすきち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼のお時儀に? 彼は——堀川保吉ほりかわやすきちはもう一度あのお嬢さんに恬然てんぜんとお時儀をする気であろうか? いや、お時儀をする気はない。
お時儀 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ある曇った初夏しょかの朝、堀川保吉ほりかわやすきち悄然しょうぜんとプラットフォオムの石段を登って行った。と云っても格別大したことではない。
十円札 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
昨年のクリスマスの午後、堀川保吉ほりかわやすきち須田町すだちょうかどから新橋行しんばしゆきの乗合自働車に乗った。彼の席だけはあったものの、自働車の中は不相変あいかわらず身動きさえ出来ぬ満員である。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)