悉皆すっか)” の例文
悉皆すっかり借金をけえし切って又三年でも五年でも稼がなけりゃア、百両の金を持って、娘の身請をに往く事が出来ねえ、あゝんでもんでも娘を女郎じょうろにするのだ、仕方がねえ
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そうだ僕は汗水に成て築地を聞合せたけどが博奕宿の有る所さえ分らなんだと斯う云えば彼奴必ず又図に乗て、手柄顔に自分の探偵した事も悉皆すっか多舌しゃべって仕舞うテ無学な奴は煽起おだてが利くから有難いナア
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
彼奴浮々うか/\悉皆すっか多舌しゃべって仕舞たときやがッて
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)