“くうちゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
空中100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
午後ほんを読んで居ると、空中くうちゅうに大きな物のうなり声が響く。縁から見上げると、夏に見る様な白銅色の巻雲けんうんうしろにして、南のそらに赤い大紙鳶おおだこが一つあがって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それはしろっぽい、幾分いくぶんふわふわしたもので、そして普通ふつう裸体はだかでございます。それが肉体にくたい真上まうえ空中くうちゅうに、おな姿勢しせい横臥おうがしている光景ありさまは、けっしてあまりよいものではございませぬ。
そのうちに、あらしは、だんだんきちがいじみてきた。しまいにはねげて、空中くうちゅうといっしょに、ばしたのでした。
寒い日のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)