空中そらぢう)” の例文
程なくして、空中そらぢうの鳥が皆人の顏になつてしまつた。と、最後に、やや大きい鳥が舞下りて來て、戀人の手に近づいたと見ると、紅の衣を着た戀人が、一聲けたたましく叫んで後に倒れた。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)