“嘔氣”のいろいろな読み方と例文
新字:嘔気
読み方割合
はきけ88.9%
ハキケ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、鮮かな一筋の血を見ると、忽ち胸が嘔氣はきけを催す樣にムッとして、目が眩んだのだから、阿母さんの顏の見えたも不思議な位。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
その上、これは大事なことですが、近頃では、此私も何んとなく身體がダルく時々嘔氣はきけがしたり、目暈めまひがしたり、どうも尋常ではございません。
思ひ出すことゝ、嘔氣ハキケとが、一つであつた。思ひ出すことは、口に出して喋るのと、一つであつた。考へをくみ立てるといふことが、自分の心に言つて聞せることのやうに、氣が咎めた。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)