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嘔氣
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はきけ
ふりがな文庫
“
嘔氣
(
はきけ
)” の例文
新字:
嘔気
私は、鮮かな一筋の血を見ると、忽ち胸が
嘔氣
(
はきけ
)
を催す樣にムッとして、目が眩んだのだから、阿母さんの顏の見えたも不思議な位。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
その上、これは大事なことですが、近頃では、此私も何んとなく身體がダルく時々
嘔氣
(
はきけ
)
がしたり、
目暈
(
めま
)
ひがしたり、どうも尋常ではございません。
銭形平次捕物控:168 詭計の豆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
持藥の
麻杏甘石湯
(
まきやうかんせきたう
)
の分量を少し増す位で濟みさうである。鈍い頭痛は依然去らない。午前中
嘔氣
(
はきけ
)
少々。
かめれおん日記
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
あの病人は
嘔氣
(
はきけ
)
があつて、向ふの端から
此方
(
こつち
)
の
果迄
(
はてまで
)
響くやうな聲を出して始終げえ/\吐いてゐたが、此二三日
夫
(
それ
)
がぴたりと聞こえなくなつたので、
大分
(
だいぶ
)
落ち付いてまあ結構だと思つたら
変な音
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
口元が
痙攣
(
ひきつ
)
けてゐる。胸が死ぬ程苦しくなつて
嘔氣
(
はきけ
)
を催して來た。老い果てた心臟はどきり、どきり、と、不規則な鼓動を弱つた體に傳へた。
散文詩
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
『忠義酒屋の喜三郎』——何んといふ嫌な名でせう、私はさう言はれる度に
嘔氣
(
はきけ
)
がするほど胸が惡くなりました。
銭形平次捕物控:161 酒屋忠僕
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何と言ふ厭な
幇間
(
ほうかん
)
でせう。平次は
嘔氣
(
はきけ
)
を催すやうな心持で、眼顏で向うへ追ひやりました。
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
嘔氣
(
はきけ
)
を
催
(
もよほ
)
すやうな不愉快な心持になりましたが、お靜の
安否
(
あんぴ
)
が心もとないので、もう一度ギヤーマンの穴から覗くと、廣間は廣々と取片付けられて、白日の光が一杯にさし込み
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
嘔
漢検1級
部首:⼝
14画
氣
部首:⽓
10画
“嘔”で始まる語句
嘔吐
嘔
嘔気
嘔吐気
嘔吐物
嘔出
嘔上
嘔感
嘔逆
嘔吐方