霜月はじめの、朝の日影がほがらかにさしている。澄みきった、落附いた色彩と香があたりに漂い流れている。 朝雨にあらわれたあとの、すがすがしい空には、パチパチと弾ける音がして、明治神宮奉祝の花火があがっている。小禽が枝から飛立つ羽ぶきに、ふち紅 …
著者 | 長谷川時雨 |
ジャンル | 歴史 > 伝記 > 日本 |
ジャンル | 芸術・美術 > 音楽 > 舞踏 バレエ |
初出 | 「婦人画報」1920(大正9)年12月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約13分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約22分(300文字/分) |