“冴々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さえざえ78.9%
さえ/″\15.8%
さえさえ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小腰をかがめておうな小舞こまいを舞うているのは、冴々さえざえした眼の、白い顔がすこし赤らみを含んで、汗ばんだ耳もとからほおへ、頬からくび
大橋須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
三四郎は新らしい四角な帽子をかぶつてゐる。此帽子をかぶつて病院に行けるのが一寸ちよつと得意である。冴々さえ/″\しい顔をして野々宮君のいへを出た。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
夢の世を夢よりもあでやかながめしむる黒髪を、乱るるなと畳めるびんの上には、玉虫貝たまむしかい冴々さえさえすみれに刻んで、細き金脚きんあしにはっしと打ち込んでいる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)