“玉虫貝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たまむしかい50.0%
たまむしがい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夢の世を夢よりもあでやかながめしむる黒髪を、乱るるなと畳めるびんの上には、玉虫貝たまむしかい冴々さえさえすみれに刻んで、細き金脚きんあしにはっしと打ち込んでいる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこの古いお厨子ずし青漆塗せいしつぬりで玉虫貝たまむしがいぎ出しであったかと思う、その厨子の前へ、朝に夕に眉目みめのいやしくない老婆が、合掌する、不思議はない、御先祖を拝むのだ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)