“おきふし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
起臥70.8%
起伏16.7%
起居10.4%
緩急2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瓜畑の隅には疾から小舍が建てられて、小舍には不相應な大きな蚊帳が吊られました。爺さんは毎晩そこへ起臥おきふしをするのであります。
白瓜と青瓜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
懶怠なまけた身の起伏おきふしに何といふこともなく眺めやる昼の男の心持、また逃げてゆく「時」のうしろでをも恍惚うつとりと空に凝視みつむる心持……
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
とにかく今日まで、離庵はなれの丹下左膳のうえに、なんとなく心もとない起居おきふしが続いていたのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
永い苦海の間にも精気の緩急おきふしがあって、○○○の肌が死ぬほどうっとうしく感ぜられ、それがまるで、大きな波のうなりの底に横わっていて
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)