“れいし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:レイシ
語句割合
茘枝33.3%
令旨11.1%
霊芝11.1%
令嗣8.3%
麗姿8.3%
令史5.6%
荔枝5.6%
霊視2.8%
冷刺2.8%
冷視2.8%
茘子2.8%
錦茘支2.8%
隷使2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし茘枝れいしに似た細君や胡瓜きゅうりに似た子どもを左右にしながら、安楽椅子いすにすわっているところはほとんど幸福そのものです。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
もう一つ宮家としてのご計画には、昔から宮方の味方として、忠烈の義士を輩出させている、十津川一帯の豪族や、吉野、熊野、高野の衆徒に、令旨れいしを伝えて味方につけ
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これが若い時は閨秀けいしゅう詩人で鳴らした紅蘭こうらん女史であった。紅蘭が無月の洒落しゃれをいっても、奥で、笑いもせずにいる霊芝れいしみたいな人間は、むろん慷慨こうがい詩家、梁川星巌やながわせいがんなのである。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「伯爵家のご令嗣れいし八百屋物やおやものや勝手道具をお描きになるのはご品位にかかわりましょう」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
そして紺碧こんぺきの空へ、雄大なる芙蓉峰ふようほう麗姿れいしが、きょうはことに壮美そうび極致きょくちにえがきだされた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
間もなく、衣冠の囚獄吏が、令史れいし府生ふしょう獄丁ごくていなどの下役をしたがえて、外にたたずみ
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏蜜柑なつみかんの冷やしたのが、丸い金色の切り口を上へ向けて、切子硝子きりこガラス果物盃カップの中にうずまっている。一さじほどの荔枝れいしのジャム。チューブからしぼりだした白い油絵具のような、もったりとした生牛脂クレエムフレェシュ
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
最初さいしょ彼女かのじょおこった現象げんしょうしゅとして霊視れいしで、それはほとんど申分もうしぶんなきまでに的確てきかく明瞭めいりょう、よく顕幽けんゆう突破とっぱし、また遠近えんきん突破とっぱしました。
わたくしきているときから霊視れいしがきくようになり、いまではすわったままでなんでもえるともうしますと、『そなたはなん便利べんりなものを神様かみさまからさずかっているであろう!』と良人おっとたいへんにおどろきました。
かのスペンサー氏が冷刺れいししたるがごとく、学校の教育において一週の六日間はアキレス〔トロイ戦争の勇将〕をば英雄として崇拝せしめその第七日〔日曜日〕にはキリストを親愛すべしと教え
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「遠い昔は、踊りたいと思えば、いつでも踊るのが人間の当り前な動作で、それを、賢そうな顔をして、冷視れいししている人間なぞはいなかったろうと思うよ」
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秋の霧の深い朝には、桔橰はねつるべのギイと鳴る音がして茘子れいしの黄いろいのが垣から口を開いている。琴の音などもおりおり聞こえた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
その年沢山実のなった錦茘支れいしつるの枯れているのをむしっていた。
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
隷使れいしされたといったがいずれのときにいても民衆の上に傑出せる英雄が生ずるのである。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)