“アト”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:あと
語句割合
50.0%
16.7%
16.7%
5.6%
以後5.6%
5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
之も訣らぬ言葉の一つで、心許ないなどと訳すのは、一番素樸な解釈であるが、之も結局はひどいといふ意味の語らしく、「ひどい……」といふアトの語を省いて了ふ。
古代中世言語論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此寺の落慶供養のあつたのは、つい四五日アトであつた。まだあの日の喜ばしい騷ぎのトヨみが、どこかにする樣に、麓の村びと等には、感じられて居る程である。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
でも、彼の心のふさぎのむしはアトを潜めて、唯、まるで今歩いてゐるのが、大日本平城京オホヤマトヘイセイケイの土ではなく、大唐ダイタウ長安の大道の樣な錯覺の起つて來るのが押へきれなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
而シテ、各〻ニ美酒一杯ヲ飲マセ、マタ玉帯数条ヲ出シテアトウ。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「肌肉は以後アトからでも着くことであらう」
出版法 (新字旧仮名) / 李箱(著)
「——宮本武蔵範高、小倉ノ人、剣ヲヨクシ、傍ラ絵筆ニ通ズ。人物山水ニタクミナリ、画中二天ノ印アリ、範高ニアトナク、兄某家、小倉藩ニ仕ヘ、今、宮本八右衛門ト称ス」
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)