“バック”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ばっく
語句割合
背景73.7%
姿背景5.3%
後5.3%
背後5.3%
背行5.3%
逆漕5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当代の英雄は、財力を背景(バック)としなければならぬと、彼は何時からか思ひ込んでゐる。黄金のために黄金を崇拝するのでなければ、聊かも恥ぢるところはない。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
一面の罌粟(けし)畑、月光それを照らす。左方に領主の一子(公子)の住む高殿聳つ。その奥は断崖にして海に連なる。右方には音楽堂の姿背景(バック)にて現わる。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
出入口の後(バック)が、銀灰色地に赤や紫のトーンあるもの、その前に銀の甲冑の兵を立たせ、非常に奥ゆきある印象を与えた。
外の扉(ドア)を開けて入ると、幾つかの椅子が行儀よく並んでいる。その数は凡(およ)そ五十ばかりもある。正面に高く壇があって、其処(そこ)に一脚のテーブルが置かれて、背後(バック)は半円形にたわんで喰い込んでいた。
点 (新字新仮名) / 小川未明(著)
見ると、自動車は、小径へ這入ろうとして一度そっちへ鼻を向けたが、深い泥濘(ぬかるみ)に辟易して、諦めて背行(バック)したらしい形跡が、歴然と看取出来るのである。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
そして船長とレッドルースとは舟の艫(とも)がそっくり水の中へ入ったくらいに力を入れてぐっと逆漕(バック)した。その刹那(せつな)、砲声が轟然と起った。これがジムの聞いた第一の砲声であったのだ。