“しりえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
79.3%
後方13.8%
後庭3.4%
背後3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたかも欧州戦前のバルカンの如く、日露戦前の竜岩浦りゅうがんぽの如く、如何なる名外交家といえどしりえ瞠若どうじゃくたらしむるていの難解問題となっているのであるが
謡曲黒白談 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
雪之丞は、老師のそうした言葉にもかかわらず、すぐに後方しりえに従うことがためらわれた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
人の後庭しりえを犯し、これを殺す奇蛇ある由、トンとは古老の説に、非道交会を昔の芝居者などが数うるに、一トン取る二トン取るといったそうだから、南米にあるてふ男色蛇ソドマイト・スネークと同義の名らしい。
山の上にある麗人国も、谷の底にある獣人国も、見る見る彼女の背後うしろになった。水藻みずも水泡みなわの住んでいる双玉の原も背後しりえになった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)