“しょうど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焦土73.3%
焼土13.3%
小奴6.7%
小豆6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
焦土しょうどとし、戦死、餓死者のかばねを山と積まなければ、勝敗が分らぬなどというものではございません。まず——一、二の戦場のやりとりを
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
赭茶あかちゃけた焼土しょうどと、崩れかかった壁と、どこの誰とも判らぬ屍体したいとが、到るところに見出された。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その死骸は埋めてしまって年を経たのですが、末年になってかの小奴しょうどがむねを抱えて立っている姿を見るようになりました。初めは百歩を隔てていましたが、後にはだんだんに近寄って来ました。
太陽が小豆しょうど島の頂きに沈みかける時が来ると、やがてこの船の極楽境が現出するのである。今まで青黒く見えておった島々が薄紫に変って来る。日に光り輝いておった海原に一抹いちまつの墨を加えて来る。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)