“やっこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤッコ
語句割合
97.0%
奴隷1.2%
奴傘0.6%
寺奴0.6%
小奴0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「隠したって駄目だよ、証拠は銀流しのかんざしだ、柳橋で芸妓げいしゃやっこを殺したのを手始めに、四人まで手にかけた、お前は鬼のような女だ」
この世から消えてなくなりました。僕は全然恋の奴隷やっこであったからかの少女むすめに死なれて僕の心は掻乱かきみだされてたことは非常であった。しかし僕の悲痛は恋の相手のなくなったが為の悲痛である。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
斜に差しかけたやぶ奴傘やっこで煙る霖雨きりさめを除けながら今しもこの髪床の前を通るところ。
岡の陰から、恐る恐る頭をさし出して問うた一人の寺奴やっこは、あるべからざる事を見た様に、自分自身をとがめるような声をかけた。女人の身として、這入はいることの出来ぬ結界を犯していたのだった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
マーキュ うんうん引掻ひっかかれた/\。はて、これで十ぶんぢゃ。侍童こやっこめは何處どこにをる? 小奴やっこ、はよって下科醫者げくわいしゃんでい。