“ヤツコ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:やつこ
語句割合
45.5%
奴隷27.3%
寺奴27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寺のヤツコが、三四人先に立つて、僧綱が五六人、其に、大勢の所化たちのとり捲いた一群れが、廬へ來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
奴隷ヤツコたちは、とやかくと口さがないのが、其爲事よ。此身とお身とは、おなじ貴人ウマビトぢや。おのづから、話も合はうと言ふもの。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
寺奴ヤツコは、二コトとは問ひかけなかつた。一晩のさすらひでやつれては居ても、服裝から見てすぐ、どうした身分の人か位の判斷は、つかぬ筈はなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)