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奴隷
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やっこ
ふりがな文庫
“
奴隷
(
やっこ
)” の例文
身狭乳母
(
むさのちおも
)
の思いやりから、男たちの多くは、唯さえ小人数な奈良の
御館
(
みたち
)
の番に行け、と言って
還
(
かえ
)
され、
長老
(
おとな
)
一人の外は、唯
雑用
(
ぞうよう
)
をする童と、
奴隷
(
やっこ
)
位しか残らなかった。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
この世から消えて
失
(
なく
)
なりました。僕は全然恋の
奴隷
(
やっこ
)
であったからかの
少女
(
むすめ
)
に死なれて僕の心は
掻乱
(
かきみだ
)
されてたことは非常であった。しかし僕の悲痛は恋の相手の
亡
(
なく
)
なったが為の悲痛である。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
屋敷中の人々は、上近く
事
(
つか
)
える人たちから、
垣内
(
かきつ
)
の隅に住む
奴隷
(
やっこ
)
・
婢奴
(
めやっこ
)
の末にまで、顔を輝かして、此とり沙汰を迎えた。でも姫には、誰一人其を聞かせる者がなかった。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
二人は
忽
(
たちま
)
ち恋の
奴隷
(
やっこ
)
となって了ったのです。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
だから、
美
(
くわ
)
し
女
(
め
)
の家に、
奴隷
(
やっこ
)
になって住みこんだ
古
(
いにしえ
)
の
貴
(
あて
)
びともあった。娘の父にこき使われて、三年五年、いつか処女に会われよう、と忍び過した、身にしむ恋物語りもあるくらいだ。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
“奴隷”の解説
奴隷(どれい、英:slave)とは、人間でありながら人間としての名誉、権利・自由を認められず、他人の所有物として取り扱われる人のことである。所有者の全的支配に服し、労働を強制され、譲渡・売買の対象とされた。奴隷を許容する社会制度を特に奴隷制という。
1948年に国際連合で採択された世界人権宣言にて、下記のように宣言された。
何人も、奴隷にされ、又は苦役に服する事はない。奴隷制度及び奴隷売買は、いかなる形においても禁止する。(第4条)
(出典:Wikipedia)
奴
常用漢字
中学
部首:⼥
5画
隷
常用漢字
中学
部首:⾪
16画
“奴隷”で始まる語句
奴隷的
奴隷主
奴隷使
奴隷制
奴隷市
奴隷制度
奴隷酷使者
奴隷廃止党員