寺奴やっこ)” の例文
岡の陰から、恐る恐る頭をさし出して問うた一人の寺奴やっこは、あるべからざる事を見た様に、自分自身をとがめるような声をかけた。女人の身として、這入はいることの出来ぬ結界を犯していたのだった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)