紅葉狩もみじが)” の例文
「いやどうもご苦労さまだ。こんな時にかぎって、小泥棒一ぴき見当りはしねえ。なんのことはねえ紅葉狩もみじがりにきたようなものさ——」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十一月天長節日曜と続いたを幸いに矢野は、中島木島らと、日光の紅葉狩もみじがりに行った。つぎの日曜に矢野は歌をたくさん作って大木をたずねる。歌は恋の歌より振わなかった。
廃める (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
紅葉狩もみじがりと、次々に催しがあるのだけれども、今年はそんな次第で殿の御気色みけしきがすぐれないものだから、表でも奥でも派手な遊びは差控えることにして、ほんの型ばかりの行事を済ませた。