“青葡萄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおぶどう75.0%
あをぶだう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
即ちゲーテが作『若きウェルテルのうれい』、シャトオブリヤンが作『ルネエ』のたぐいなり。わが国にては紅葉山人こうようさんじんが『青葡萄あおぶどう』なぞをやその権輿けんよとすべきか。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
見廻した眼は、最後に小野さんに至って、ぐさりと刺さった。小夜子は背広せびろの肩にかくれた。宗近君はぬっと立った。呑み掛けの煙草を、青葡萄あおぶどうの灰皿にほうり込む。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
紅葉こうえふの「青葡萄あをぶだう」とかいふのが、多分、コレラの話だつたらう。La Motte といふ人の短篇に、日本のコレラを書いたのがある。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)