こがらし)” の例文
秋あわれに、残ンの葉の、胸のやまいあかい小枝にすがったのが、こがらしはかなく散った、一葉女史は、いつも小机に衣紋えもん正しく筆を取り、端然として文章を綴ったように、誰も知りまた想うのである。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)