“切凧”の読み方と例文
読み方割合
きれだこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岡の上に立っていた戸田茂睡とだもすい古碑こひも震災に砕かれたまま取除とりのけられてしまったので、今日では今戸橋からこの岡を仰いで、「切凧きれだこゆう越え行くや待乳山」
水のながれ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
方便な事には、杢若は切凧きれだこの一件で、山に実家さとを持って以来、いまだかつて火食をしない。多くは果物をえさとする。松葉をめば、しいなんぞ葉までも頬張る。うりの皮、西瓜すいかの種も差支えぬ。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
切凧きれだこのつひに流るゝ小川こがわかな
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)