“凧糸”の読み方と例文
旧字:凧絲
読み方割合
たこいと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「へえ、子供の時から慣れておりますからな。子供の時分に、こうして凧糸たこいとを拵えたものでございますよ」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
竜吉がその恋文を読んでいるところを、松次郎がいきなり背後うしろから首へ凧糸たこいとの輪をかけて絞めたんだ。
十幾本のはり凧糸たこいとにつけて、その根を一本にまとめて、これをくりの木の幹に結び、これでよしと、四郎と二人が思わず星影寒き大空の一方を望んだ時の心持ちはいつまでも忘れる事ができません。
あの時分 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)