“たこいと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
凧糸46.2%
凧絲15.4%
紙鳶絲15.4%
紙鳶糸15.4%
鳶糸7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竜吉がその恋文を読んでいるところを、松次郎がいきなり背後うしろから首へ凧糸たこいとの輪をかけて絞めたんだ。
八五郎が階下したへ行つて、窓の下に立つた頃を見計らつて、平次は血の附いた凧絲たこいとの一端に、羽のところに少し蟲の附いた楊弓の矢を結び、その矢を窓から、松の三番目の大枝
ゴムの紙鳶絲たこいとのやうに鳴つてゐた。
めたん子伝 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
風に乗った紙鳶糸たこいとの如く勢いよく行ったそこの繩に手でもかけようものなら、上の綱を走る小車の力に引かれて、自分の体も岩角からトンボを打って奈落ならくへのぞんでいたかもわかりません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
無法むはふ水夫等すゐふら叱付しかりつけてつた人相にんさうわる船長せんちやう帽子ぼうしを、その鳶糸たこいと跳飛はねとばしたので、船長せんちやう元來ぐわんらい非常ひじやう小八釜こやかましいをとこ眞赤まつかになつて此方こなた向直むきなほつたが