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凧糸
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たこいと
ふりがな文庫
“
凧糸
(
たこいと
)” の例文
旧字:
凧絲
「へえ、子供の時から慣れておりますからな。子供の時分に、こうして
凧糸
(
たこいと
)
を拵えたものでございますよ」
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
竜吉がその恋文を読んでいるところを、松次郎がいきなり
背後
(
うしろ
)
から首へ
凧糸
(
たこいと
)
の輪をかけて絞めたんだ。
銭形平次捕物控:244 凧の糸目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
十幾本の
鉤
(
はり
)
を
凧糸
(
たこいと
)
につけて、その根を一本にまとめて、これを
栗
(
くり
)
の木の幹に結び、これでよしと、四郎と二人が思わず星影寒き大空の一方を望んだ時の心持ちはいつまでも忘れる事ができません。
あの時分
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
その竹の筒には
凧糸
(
たこいと
)
が通してあります。凧糸の一端に結び文のようなものが附いていることを認めました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
血だらけの
匕首
(
あひくち
)
は、すぐ傍の井戸に仕掛けてあつた、
凧糸
(
たこいと
)
で釣つて水の下へおろした。
玄人
(
くろうと
)
ならすぐ氣がつくが、斯うして置けば、あの屋敷の人間にはわかるまい。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「首の右の方の
凧糸
(
たこいと
)
に火箸を突っ込んで捻っているから、間違いない右利きですよ」
銭形平次捕物控:244 凧の糸目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
油紙に包んで
凧糸
(
たこいと
)
で
絡
(
から
)
げてある包みを解いて見ると、五寸ぐらいに切った一本の竹筒が現われました。その竹筒には何かいっぱいに詰め込まれてあるらしい重味が、なんとなく無気味に思われます。
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
井戸側に添つて、一本の
凧糸
(
たこいと
)
が水の中まで下つて居るのに氣が付きました。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「二本の糸だよ、——丈夫な
凧糸
(
たこいと
)
が二本ありやよかつたのさ。これだ」
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
凧
漢検準1級
部首:⼏
5画
糸
常用漢字
小1
部首:⽷
6画
“凧”で始まる語句
凧
凧屋
凧絲
凧揚
凧上
凧紙
凧合戦
凧喧嘩
凧紙風船