“烏凧”の読み方と例文
読み方割合
からすだこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吹屋の門を出て、職人下役の住居すまいになっている長屋の一廓へやってくると、そこの空地で下役の子供たちが十人ばかり、揃ってまっくろな烏凧からすだこをあげて遊んでいる。
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
といって、小さい蝶々を飛ばせるには、どんな糸を使うのか、それとも何かの機関からくり仕掛けにでもなっているのか。おれは上野の烏凧からすだこから考えて、多分この菅糸を使うんだろうと鑑定していた。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)