“ハタ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:はた
語句割合
24.0%
上帛12.0%
12.0%
8.0%
8.0%
8.0%
4.0%
4.0%
4.0%
4.0%
4.0%
4.0%
4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「欽明紀」のハタ大津父オホツチが二狼の相闘うを止めた記事は、狼に関する最初の文献というべく、其時の大津父の言葉に「汝是貴神カシコキカミにて云々」とあるから
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
裁ちきつた布を綴り合せて縫ひ初めると、二日もたゝぬ間に、大きな一面の綴りの上帛ハタが出來あがつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ほゝき鳥は、先の世で、御經オンキヤウ手寫の願を立てながら、えハタさいで、死にでもした、いとしい女子がなつたのではなからうか。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
なごり惜しく過ぎ行くウツし世のさま/″\。郎女は、今目を閉ぢて、心に一つ/\收めこまうとして居る。ほのかに通り行き、ハタ著しくはためき過ぎたもの——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
カノ秀起ホダたる浪の穂の上に、八尋殿やひろどのてゝ、手玉タダマもゆらにハタ少女ヲトメは、これ子女ムスメぞ。」答へて曰はく、「大山祇おおやまつみ神の女等、磐長いわなが姫とナノり、オトは、木華開耶このはなさくや姫とナノる。」……(日本紀一書)
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
仍、スデハタ広物ヒロモノ、鰭の狭物サモノを追ひ聚めて、は、天つ神のみ子に仕へまつらむやと問ふ時に、諸の魚皆、仕へまつらむとマヲす中に、海鼠白さず。
ハタの踊っとるもん
この子を残して (新字新仮名) / 永井隆(著)
なごり惜しく過ぎ行くウツし世のさま/″\。郎女は、今目を閉ぢて、心に一つ/\収めこまうとして居る。ほのかに通り行き、ハタ著しくはためき過ぎたもの——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
椎柴に ハタとりつけて、が世にか 北の御門ミカドと いはひめけむ——北御門の末歌
剣は普通の剣ぼこで、其と四神の違つてゐる点は、旗竿の頭の黒塗りの折敷ヲシキ様のものに四神の像を据ゑてゐる点で、下にはいづれも錦のハタを垂れてゐる。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
冬山の 雑木にまじるハタら雪。朝の日ざしの、まねくおよびぬ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
カレ其大神に、備さに其兄の失にし鉤をハタれるさまを語り給いき。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
其でも、田の精霊・ハタの精霊を作物の神と考へた痕は、僅かしかない。田苑に水をくれる海の神を、田苑の守り主と見てゐた伝承が多い。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)