“八尋殿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やひろどの75.0%
やつひろでん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸無き八尋殿やひろどのを作りて其の殿の内に入り、土を以て塗り塞ぎ、御子達を産みます時に其の殿に火をつけ、其の火の盛に燃ゆる時に生れました御子の名は火照命ホデリノミコト、次に生れましたのが火須勢理命ホスセリノミコト
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
その島に天降あもりまして、あめ御柱みはしらを見立て八尋殿やひろどのを見立てたまひき。
その時、玉簾のうしろに今まで身を潜めていた訶和郎かわろは、八尋殿やつひろでんの廻廊から洩れくる松明の光にてらされて、突然に浮き出た不弥の女の顔を目にとめた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
長羅はひとり転がる人波を蹴散らして宮殿の中へ近づくと、贄殿にえどのの戸を突き破って寝殿の方へんだ。広間の蒸被むしぶすまを押し開けた。八尋殿やつひろでんを横切った。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)