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八尋殿
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やつひろでん
ふりがな文庫
“
八尋殿
(
やつひろでん
)” の例文
その時、玉簾の
後
(
うしろ
)
に今まで身を潜めていた
訶和郎
(
かわろ
)
は、
八尋殿
(
やつひろでん
)
の廻廊から洩れくる松明の光に
照
(
てら
)
されて、突然に浮き出た不弥の女の顔を目にとめた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
長羅はひとり転がる人波を蹴散らして宮殿の中へ近づくと、
贄殿
(
にえどの
)
の戸を突き破って寝殿の方へ
馳
(
か
)
け
込
(
こ
)
んだ。広間の
蒸被
(
むしぶすま
)
を押し開けた。
八尋殿
(
やつひろでん
)
を横切った。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
若者の呼び声は、長羅の部屋の前を通り越して、
八尋殿
(
やつひろでん
)
へ突きあたり、そうして、再び彼の方へ戻って来た。長羅は
蹌踉
(
よろ
)
めきながら杉戸の方へ近寄った。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
尋
常用漢字
中学
部首:⼨
12画
殿
常用漢字
中学
部首:⽎
13画
“八尋”で始まる語句
八尋
八尋矛
八尋鰐
八尋和邇