“蒸被”の読み方と例文
読み方割合
むしぶすま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長羅はひとり転がる人波を蹴散らして宮殿の中へ近づくと、贄殿にえどのの戸を突き破って寝殿の方へんだ。広間の蒸被むしぶすまを押し開けた。八尋殿やつひろでんを横切った。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
蒸被むしぶすまなごやがしたせれども妹とし宿ねば肌し寒しも」(巻四・五二四)というのは、同じような気持を反対に云ったものだが、この歌の方が、むしろ実際的でそこに強みがあるのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
蒸被むしぶすま にこやが下に四二