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やつひろでん
ふりがな文庫
“やつひろでん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
八尋殿
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八尋殿
(逆引き)
その時、玉簾の
後
(
うしろ
)
に今まで身を潜めていた
訶和郎
(
かわろ
)
は、
八尋殿
(
やつひろでん
)
の廻廊から洩れくる松明の光に
照
(
てら
)
されて、突然に浮き出た不弥の女の顔を目にとめた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
長羅はひとり転がる人波を蹴散らして宮殿の中へ近づくと、
贄殿
(
にえどの
)
の戸を突き破って寝殿の方へ
馳
(
か
)
け
込
(
こ
)
んだ。広間の
蒸被
(
むしぶすま
)
を押し開けた。
八尋殿
(
やつひろでん
)
を横切った。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
若者の呼び声は、長羅の部屋の前を通り越して、
八尋殿
(
やつひろでん
)
へ突きあたり、そうして、再び彼の方へ戻って来た。長羅は
蹌踉
(
よろ
)
めきながら杉戸の方へ近寄った。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
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