“えもんざか”の漢字の書き方と例文
語句割合
衣紋坂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次と八五郎は、お妻の茶屋を出ると、衣紋坂えもんざかを下つて、五十間を門竝かどなみに、大門前までいろいろの事を訊ね廻りました。
しつ! だまつて/\と、くばせして、衣紋坂えもんざかより土手どてでしが、さいは神田かんだ伯父をぢはず、客待きやくまちくるまと、はげしい人通ひとどほり眞晝間まつぴるま露店ほしみせしろ西瓜すゐくわほこりだらけの金鍔燒きんつばやき
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
五十けんの両側に、暖簾のれんをならべている飲食店の内から、客や女が、いっせいに外へ飛びだしてみると、くるわ大門口おおもんぐちから衣紋坂えもんざかの方へ、一人の侍が、血刀を持ったまま、ぬすのように逃げて行った。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)