“御寝衣”の読み方と例文
読み方割合
おねまき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時によると、御寝衣おねまきのまま、冷々ひやひやした山の上の夜気に打れながら、遅くまで御庭の内を御歩きなさることも有ました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
樹と樹との間へ御身体がはさまって了って、もう絶体絶命という時に御目が覚めて見れば——寝汗は御かきなさる、枕紙はれる、御寝衣おねまきはまるでびっしょりになっておったということでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
何から何まで御生家おさとの方へ御送りしたんですもの……何物なんにも置かない方が好いなんとおっしゃって……そりゃ、旦那様、御寝衣おねまきまで後で私が御洗濯しまして、御蒲団やなんかと一緒に御送りいたしました
刺繍 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)