“ごろも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
68.0%
法衣16.0%
御衣8.0%
衣服4.0%
4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鋼鉄はがねいろの馬のりごろも裾長すそながに着て、白き薄絹巻きたる黒帽子をかぶりたる身の構えけだかく、いまかなたの森蔭より、むらむらと打ち出でたる猟兵の勇ましさ見んとて
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
戞然かちりおとして足代あじろうへへ、大空おほぞらからハタとちてたものがある……るとあられのやうにつめたかつたが、えもけもしないで、やぶ法衣ごろもそでのこつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
骨と皮ばかりの青黒くからびた身体を、羊羹ようかん色になった破れ御衣ごろもに包んで、髯だらけの顔、虫喰むしくい頭、陽にけて思いおくところなく真っ黒になった顔を少し阿呆あほたらしく挙げて
薄ら衣服ごろもを裁ちきれど
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
朽葉色くちばいろ田螺頭巾たにしずきんをかぶり、それより色の黒い頬のコケに、長いもみ上げをばさらと散らし、しらみもいそうな破れごろもをおかしげに着て、皮帯皮靴、大股ひらいて、こぶしを天に振っている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)