“べべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
着物35.7%
衣服28.6%
14.3%
着々7.1%
衣裳7.1%
衣類7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岸和田で降りて二里の道あるいて六貫村へ着物べべ売りに来ると、きまって現糞わるく雨が降って、雨男である。
放浪 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
丹誠一つで着させても着させえなきばかりでなく見ともないほど針目がち、それを先刻さっき頑是がんぜない幼な心といいながら、母様其衣それは誰がのじゃ、小さいからはおれ衣服べべ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
くろべべかえて
風ふき鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あたしがお前さんの妹かどうか、なんにも知らないものに、こうやっていいお着々べべをきせて、何だって遊ばせておくのか、みんなあなた様をおだまし申そう磯屋のこんたんでございます、とね。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
百草の花のとじめと律義りちぎにも衆芳におくれて折角咲いた黄菊白菊を、何でも御座れに寄集めて小児騙欺こどもだまし木偶でく衣裳べべ、洗張りにのりが過ぎてか何処へ触ッてもゴソゴソとしてギゴチ無さそうな風姿とりなり
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
あの姉さんは鬼ではないか、父さんを怠惰者なまけものにした鬼ではないか、お前の衣類べべのなくなつたも、お前の家のなくなつたも皆あの鬼めがした仕事
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)