衣服べべ)” の例文
また或冬万作が黐網もちあみで鴨をとって来て毛をひくのを見て、「あらとっちゃん、とっとの衣服べべをとってしまうの。とっとが寒い寒いって泣くわ」
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
丹誠一つで着させても着させえなきばかりでなく見ともないほど針目がち、それを先刻さっき頑是がんぜない幼な心といいながら、母様其衣それは誰がのじゃ、小さいからはおれ衣服べべ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「美しい衣服べべじゃが買わんかね。」と鼻をひこつかす。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しろ衣服べべくだんせ。(陸中)
お月さまいくつ (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「えら美しい衣服べべじゃろがな。」
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あか衣服べべくだんせ。
お月さまいくつ (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「美しい衣服べべじゃがい。」
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)