“期待”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きたい70.0%
あて15.0%
のぞみ10.0%
まちもうけ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちまち、縣下けんか豐岡川とよをかがは治水工事ちすゐこうじ第一期だいいつき六百萬圓ろつぴやくまんゑんなり、とむねらしたから、ひとすくみにつて、内々ない/\期待きたいした狐狸きつねたぬきどころの沙汰さたでない。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
熊もつまらなさうだが、それでも何か期待あてがあるやうに歩いて人間をながめる。猿ではじまり、いちばんおつめのところがペルシヤ猫の仲間である。
東北の家 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
其麽そんな事は無い! といなみ乍らも、何がなしに、若しや、若しや、といふ朦乎ぼんやりした期待のぞみが、その通路とほりみちを去らしめなかつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
前途ゆくさき期待まちもうけのある身に取っては物思う暇のないほど嬉しいことはない、一月も二月も夢のように過ぎて、南郊の春は早く梅もうぐいすもともに老いた。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)