“突放”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つっぱな50.0%
つきはな33.3%
つきッぱな4.2%
つつぱな4.2%
つッぱな4.2%
つツぱな4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて、……町奉行まちぶぎょう白洲しらすを立てて驚いた。召捕めしとつた屑屋を送るには、槍、鉄砲で列をなしたが、奉行役宅やくたく突放つっぱなすとひきがえるほどの働きもない男だ。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
意地の悪いスフィンクスは折角せっかくここまで連れて来ながら、その鼻の表現を隠して人間を五里霧中に突放つきはなしました。
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
誠にうも、それだから娘よりわしが惚れたのだ、お前の志は天晴あっぱれなものだ、其の様な奴は突放つきッぱなしでいよ、腹は切らんでも宜いよ、わたしのようにもお頭にとゞけを出して置くよ、それから何うした
だまつてゐたんぢや、わからない、さう突放つつぱなされても、それは、仕方のないことなんだ。真理は感ずるものぢやない。真理は、表現するものだ。時間をかけて、努力して、創りあげるものだ。
火の鳥 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
と言捨てに突放つッぱなす。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
転子かるこ長棹ながさをつてたりして突出つきだすと、また桟橋さんばしもどつてる、いく突放つツぱなしてももどつてるから、そんなこつてはいけないとふので、三人掛にんかゝつてやうや突出つきだしたところが
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)