)” の例文
かれ教へしが如して、旦時あしたに見れば、針をつけたるは、戸の鉤穴かぎあなよりき通りて出で、ただのこれる一二は、三勾みわのみなりき。
「その御子を取らむ時に、その母王ははみこをもかそひ取れ。御髮にもあれ、御手にもあれ、取り獲むまにまに、つかみてき出でよ」
すなはち布刀玉の命、尻久米しりくめ二〇をその御後方みしりへき度して白さく、「ここより内にな還り入りたまひそ」とまをしき。