)” の例文
そのひとり遙かに叫びていひけるは、汝等がけを下る者いかなる苛責をうけんとて來れるや、その處にて之をいへ、さらずば弓かむ 六一—六三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
『ラマヤナム』にミチラ王ジャナカ婿を定めんとて諸王子を招き競技せしめた時、ラマ強弓をいたので王の娘シタがこれを夫と撰定したとある
天に向ってける弓の、危うくもが頭の上に、瓢箪羽ひょうたんばを舞い戻したようなものである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
き放たれし矢の飛ぶこと三たびにして屆くとみゆるところまで我等進めるとき、ベアトリーチェはおりたちぬ 三四—三六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それからミチラ国王ジャナカをおとない、シワ神が持った弓あっていずれの国王もこれをき得ずと聞き、容易たやすくその弓を彎き、その賞として王女私陀(シタ)をめとったところを
四年前のたたかいに甲も棄て、鎧も脱いで丸裸になって城壁のうちに仕掛けたる、カタパルトをいた事がある。戦が済んでからその有様を見ていた者がウィリアムの腕には鉄のこぶが出るといった。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
たとへばいしゆみを放つとき、これをくことつよきに過ぐれば、つる切れ弓折れて、矢の的に中る力のるごとく 一六—一八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
『韓詩外伝』に〈楚熊渠子ゆうきょし夜行きて寝石を見る、以て伏虎と為し、弓をきてこれを射る、金を没し羽を飲む、下り視てその石たるを知る、またこれを射るに矢くだけ跡なし〉とある方が一層古い。
それ二の矢三の矢を待つは若き小鳥の事ぞかし、羽あるものの目のまへにて網を張り弓をくは徒爾いたづらなり。 六一—六三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)