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非
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ひ
ふりがな文庫
“
非
(
ひ
)” の例文
したふか板倉のひえ
炬燵
(
こたつ
)
とは少しも
火
(
ひ
)
がないといふ事なり
非
(
ひ
)
と火と
同音
(
どうおん
)
なればなり夫より
後世
(
こうせい
)
の
奉行
(
ぶぎやう
)
いつれも
堅理
(
けんり
)
なりといへども日を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それを
是
(
ぜ
)
とするか
非
(
ひ
)
とするか、自分の
唇
(
くちびる
)
をでる、ただ一
句
(
く
)
で、どんな
兇刃
(
きょうじん
)
がものの
弾
(
はず
)
みで
御岳
(
みたけ
)
の
神前
(
しんぜん
)
を
血
(
ち
)
の海としないかぎりもない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
秦王
(
しんわう
)
後
(
のち
)
に
之
(
これ
)
を
悔
(
く
)
い、
人
(
ひと
)
をして
之
(
これ
)
を
赦
(
ゆる
)
さしむれば、
非
(
ひ
)
已
(
すで
)
に
死
(
し
)
せり。
申子
(
しんし
)
・
韓子
(
かんし
)
は
皆
(
みな
)
書
(
しよ
)
を
著
(
あら
)
はし
後世
(
こうせい
)
に
傳
(
つた
)
ふ、
(一二一)
學者
(
がくしや
)
多
(
おほ
)
く
有
(
あ
)
り。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
きのうの
是
(
ぜ
)
はきょうの
非
(
ひ
)
なるわが瞬間の感触を、筆に写して
誰
(
たれ
)
にか見せん。これや日記の成らぬ縁故なる、あらず、これには別に故あり。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
○新撰字鏡
魚
(
うを
)
の
部
(
ぶ
)
に鮭(
佐介
(
さけ
)
)とあり、和名抄には本字は
鮏
(
さけ
)
俗
(
ぞく
)
に
鮭
(
さけ
)
の字を用ふるは
非
(
ひ
)
也といへり。されば鮭の字を用ひしも
古
(
ふる
)
し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
昨日の
非
(
ひ
)
は今日の
是
(
ぜ
)
となり、昨年の
是
(
ぜ
)
は今年の
非
(
ひ
)
となることは、内閣の
更迭
(
こうてつ
)
ごとに起こる事実に照らしても分かるくらいである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
吾
以為
(
おも
)
へらく両者の短歌全く標準を異にす、鉄幹
是
(
ぜ
)
ならば子規
非
(
ひ
)
なり、子規是ならば鉄幹非なり、鉄幹と子規とは並称すべき者にあらずと。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
感情に激しやすくっても失敗はある。いずれが
是
(
ぜ
)
、いずれが
非
(
ひ
)
と誰れが定められよう。感情の複雑な人ほど、美人は人間的の美をますと——
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「無類の評判ですよ、店の評判は言ふ迄もなく、御近所の
金棒曳
(
かなぼうひき
)
も、あの内儀には
非
(
ひ
)
の打ちやうはありません。少し身體が弱いのは難だが——」
銭形平次捕物控:170 百足屋殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
六年の田舎住居、多少は百姓の
真似
(
まね
)
もして見て、土に対する農の心理の幾分を
解
(
げ
)
しはじめて見ると、余は
否
(
いや
)
でも
曩昔
(
むかし
)
の
非
(
ひ
)
を
認
(
みと
)
めずには居られぬ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
こんな一通りの意見は、
逆上
(
のぼ
)
せ切っている清吉の耳に這入ろう筈がありません、
邪
(
じゃ
)
が
非
(
ひ
)
でも刺青をしてくれ、それでなければ男の一
分
(
ぶん
)
が立たない。
三浦老人昔話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
前の
非
(
ひ
)
を悟りて舊都に歸り、さては奈良
炎上
(
えんじやう
)
の
無道
(
むだう
)
に
餘忿
(
よふん
)
を
漏
(
も
)
らせども、源氏の勢は日に加はるばかり、覺束なき行末を夢に見て其年も打ち過ぎつ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
の
變
(
かは
)
り
易
(
やす
)
き、
今
(
いま
)
しかく
賢
(
さかしら
)
ぶりて、
飼鳥
(
かひどり
)
の
非
(
ひ
)
を
謂
(
い
)
ひつれど、
明日
(
みやうにち
)
を
知
(
し
)
らず
重
(
かさ
)
ねて
勸
(
すゝ
)
むる
者
(
もの
)
ある
時
(
とき
)
は、
我
(
われ
)
また
小鳥
(
ことり
)
を
養
(
やしな
)
ふ
心
(
こゝろ
)
になるまじきものにあらず
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さきに愛をもてわが胸をあたゝめし日輪、
是
(
ぜ
)
と
非
(
ひ
)
との
證
(
あかし
)
をなして、美しき眞理のたへなる姿を我に示せり 一—三
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
何だか、今夜中に
三井寺
(
みいでら
)
を過ぎて、
滋賀
(
しが
)
の里までは
是
(
ぜ
)
が
非
(
ひ
)
でも
辿
(
たど
)
り着くんだなんて、とても張り切ってたよ。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
散々
(
さん/″\
)
のお
民
(
たみ
)
が
異見
(
いけん
)
に
少
(
すこ
)
し
我
(
わ
)
が
非
(
ひ
)
を
知
(
し
)
り
初
(
そめ
)
し
揚句
(
あげく
)
、その
人
(
ひと
)
は
俄
(
にわ
)
かに
別
(
わか
)
れといふ、
幼
(
おさ
)
なき
心
(
こヽろ
)
には
我
(
わ
)
が
失禮
(
ひつれい
)
の
我
(
わが
)
まヽを
憎
(
に
)
くみて
夫故
(
それゆゑ
)
に
遠國
(
ゑんごく
)
へでも
行
(
ゆ
)
かれるやうに
悲
(
かな
)
しく
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
〔譯〕
匿情
(
とくじやう
)
は
愼密
(
しんみつ
)
に
似
(
に
)
る。
柔媚
(
じうび
)
は
恭順
(
きようじゆん
)
に似る。
剛愎
(
がうふく
)
は
自信
(
じしん
)
に似る。故に君子は
似
(
に
)
て
非
(
ひ
)
なる者を
惡
(
にく
)
む。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
河鰭
(
かはひれ
)
は真赤に酔うたる顔突き出し「
是
(
ぜ
)
ツ
非
(
ひ
)
、花ちやんに御依頼の件があるのだが」とサヽやくを
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
作者の心に映る幻影を幻影として写す秋成の態度と、心理批判を棄て得ない谷崎君の態度に、私などは時代の相違を見るので、
必
(
かならず
)
しも一を
是
(
ぜ
)
とし一を
非
(
ひ
)
とするのではない。
武州公秘話:02 跋
(新字新仮名)
/
正宗白鳥
(著)
作者の心に映る幻影を幻影として写す秋成の態度と、心理批判を棄て得ない谷崎君の態度に、私などは時代の相違を見るので、
必
(
かならず
)
しも一を
是
(
ぜ
)
とし一を
非
(
ひ
)
とするのではない。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
かくして彼の心に
拘
(
かかつら
)
ふ事あれば、
自
(
おのづか
)
ら念頭を去らざる痛苦をもその間に忘るるを得べく、
素
(
もと
)
より彼は
正
(
せい
)
を知らずして邪を為し、
是
(
ぜ
)
を喜ばずして
非
(
ひ
)
を為すものにあらざれば
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
第一この制度の強制的存在のために、家族生活の神聖は、
似而
(
にて
)
非
(
ひ
)
なる家族の交雑によって著しく汚される。愛なき男女の結合を強制することは、そのまま生活の堕落である。
惜みなく愛は奪う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
そこで
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
が
非
(
ひ
)
を
悟
(
さと
)
つて
改革
(
かいかく
)
を
圖
(
はか
)
れば
此度
(
こんど
)
は
暮
(
くら
)
しを
立
(
た
)
て
直
(
なほ
)
して
自分
(
じぶん
)
の
支出
(
ししゆつ
)
を
何割
(
なんわり
)
か
減
(
げん
)
じて、さうして
其剩餘
(
そのじようよ
)
を
以
(
もつ
)
て
從來
(
じうらい
)
の
借金
(
しやくきん
)
の
整理
(
せいり
)
をして
行
(
い
)
くより
外
(
ほか
)
には
途
(
みち
)
はないのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
燕王に
遇
(
あ
)
うに当って、
砉然
(
かくぜん
)
として破裂し、爆然として
迸発
(
へいはつ
)
せるものというべき
耶
(
か
)
、
非
(
ひ
)
耶
(
か
)
。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼れ年少気鋭、頭熱し意
昂
(
あが
)
る、時事の日に
非
(
ひ
)
なるを見て、身を挺して国難を
済
(
すく
)
わんとするの念、
益々
(
ますます
)
縦横す。
惟
(
おも
)
うにその方寸の胸間、万丈の焔炎、天を
衝
(
つ
)
く大火山の如くあるべし。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
この連中の日本の昔風を攻撃する動機を疑い、多分これが彼らの感心している西洋風と違う故に、
是
(
ぜ
)
も
非
(
ひ
)
もなく反対するのだろうという邪推であって、それが随分有力に行き渡っている。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
現在
(
げんざい
)
に
於
(
おい
)
て、アイヌ
説
(
せつ
)
を
代表
(
だいひやう
)
される
小金井博士
(
こがねゐはかせ
)
、
非
(
ひ
)
アイヌ
説
(
せつ
)
を
代表
(
だいひやう
)
される
坪井博士
(
つぼゐはかせ
)
、
此二大學説
(
このにだいがくせつ
)
は
實
(
じつ
)
に
尊重
(
そんちやう
)
すべきであるが、これ
意外
(
いぐわい
)
に
出
(
で
)
て
論
(
ろん
)
じる
程
(
ほど
)
の
材料
(
ざいれう
)
を、
抑
(
そもそ
)
も
何人
(
なんびと
)
が
集
(
あつ
)
めつゝあるか
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
以上
(
いじやう
)
日本
(
にほん
)
の
固有名
(
こいうめい
)
、
殊
(
こと
)
に
地名
(
ちめい
)
について、その
理由
(
りいう
)
なく
改惡
(
かいあく
)
されることの
非
(
ひ
)
なるを
述
(
の
)
べたが、ここに
更
(
さら
)
に
寒心
(
かんしん
)
すべきは、
吾人
(
ごじん
)
の
日用語
(
にちようご
)
が、
適當
(
てきたう
)
の
理由
(
りいう
)
なくして
漫然
(
まんぜん
)
歐米化
(
おうべいくわ
)
されつゝあるの
事實
(
じじつ
)
である。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
まつたく
理
(
り
)
も
非
(
ひ
)
もなくなるんです。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
韓王
(
かんわう
)
始
(
はじ
)
め
非
(
ひ
)
を
用
(
もち
)
ひず、
急
(
きふ
)
なるに
及
(
およ
)
んで
廼
(
すなは
)
ち
非
(
ひ
)
を
遣
(
や
)
りて
秦
(
しん
)
に
使
(
つか
)
はす。
秦王
(
しんわう
)
之
(
これ
)
を
悦
(
よろこ
)
び、
未
(
いま
)
だ
信用
(
しんよう
)
せず。
李斯
(
りし
)
・
姚賈
(
えうか
)
、
之
(
これ
)
を
害
(
い
)
み
之
(
これ
)
を
毀
(
そし
)
つて
曰
(
いは
)
く
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
一つには自分がこれらの言を充分に味わう
境涯
(
きょうがい
)
に達しない、すなわち自己の
非
(
ひ
)
を
悟
(
さと
)
らず自己の弱点を察しないゆえである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
軍人は自ら主人の如く思ひ従軍記者は自ら厄介者の如く感ず。感ずる者
是
(
ぜ
)
か感ぜしむる者
非
(
ひ
)
か。かく感ずる者是ならばかく感ぜしむる者また是なるべし。
従軍紀事
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
天守
(
てんしゆ
)
の
主人
(
あるじ
)
は、
御身
(
おみ
)
が
内儀
(
ないぎ
)
の
美艶
(
あでやか
)
な
色
(
いろ
)
に
懸想
(
けさう
)
したのぢや。
理
(
り
)
も
非
(
ひ
)
もない、
業
(
ごふ
)
の
力
(
ちから
)
で
掴取
(
つかみと
)
つて、
閨
(
ねや
)
近
(
ちか
)
く
幽閉
(
おしこ
)
めた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
勝家は、
是
(
ぜ
)
ともいわず、
非
(
ひ
)
ともいわず、こう大きく
呟
(
つぶや
)
いて、席上の空気から何かを観てとろうとした。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それでもお絹はどうしても
肯
(
き
)
かなかった。彼女はまったく気でも違ったように男にむかって
遮二無二
(
しゃにむに
)
食ってかかって、
邪
(
じゃ
)
が
非
(
ひ
)
でもこれから不二屋へ一緒に行けと言った。
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
天道樣
(
てんたうさま
)
は
是
(
ぜ
)
か
非
(
ひ
)
かなどゝいふ
事
(
こと
)
が、
私
(
わたし
)
の
生意氣
(
なまいき
)
の
心
(
こゝろ
)
からばかりでは
有
(
あり
)
ますまい、
必
(
かなら
)
ず、
屹度
(
きつと
)
、
何方
(
どなた
)
のお
口
(
くち
)
からも
洩
(
も
)
れずには
居
(
を
)
りますまい、
私
(
わたし
)
は
自分
(
じぶん
)
に
少
(
すこ
)
しも
惡
(
わる
)
い
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
い
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我
(
わが
)
塩沢
(
しほざは
)
の
方言
(
はうげん
)
にほふらといふは
雪頽
(
なだれ
)
に
似
(
に
)
て
非
(
ひ
)
なるもの也、十二月の
前後
(
ぜんご
)
にあるもの也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
中外文武臣僚、心を同じゅうして
輔祐
(
ほゆう
)
し、
以
(
もっ
)
て
吾
(
わ
)
が民を
福
(
さいわい
)
せよ、といえるは、文武臣僚の中、心を同じゅうせざる者あるを
懼
(
おそ
)
るゝに似たり。太祖の心、それ安んぜざる有る
耶
(
か
)
、
非
(
ひ
)
耶
(
か
)
。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
余は平民社の
編輯室
(
へんしふしつ
)
に
幸徳
(
かうとく
)
、
堺
(
さかひ
)
の両兄と卓を囲んで時事を談ぜり、両兄
曰
(
いは
)
く君が裁判の予想
如何
(
いかん
)
、余曰く
時
(
とき
)
非
(
ひ
)
なり、無罪の判決元より望むべからず、両兄
曰
(
いは
)
く
然
(
しか
)
らば
則
(
すなは
)
ち禁錮
乎
(
か
)
、罰金乎
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
平和の時こそ、供花燒香に經を飜して、
利益平等
(
りやくびやうどう
)
の世とも感ぜめ、祖先十代と己が半生の歴史とを
刻
(
きざ
)
みたる
主家
(
しゆか
)
の運命
日
(
ひ
)
に
非
(
ひ
)
なるを見ては、眼を過ぐる
雲煙
(
うんえん
)
とは瀧口いかで看過するを得ん。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
お前の婚期がおくれるくらいになっているのを知りながら、それをどうすることもできない自分を思うと、自分は苦しい。けれども今度のだけは
是
(
ぜ
)
が
非
(
ひ
)
でも断れ。そんなことが書いてあった。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
送
(
おくり
)
けり偖又夫に引替上臺憑司は己が
惡
(
あし
)
きに心付ず之れ皆傳吉夫婦が有故に
斯
(
かゝ
)
る禍ひに逢たりと理も
非
(
ひ
)
も
分
(
わか
)
ず傳吉に
村役
(
むらやく
)
を取られしとて深く
恨
(
うら
)
み高田の役人へ手を
廻
(
まは
)
し此
怨
(
うらみ
)
を
晴
(
はら
)
さんと種々工夫を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
先住民
(
せんじうみん
)
は、アイヌか、
非
(
ひ
)
アイヌか。コロボツクルか、
非
(
ひ
)
コロボツクルか。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
斯
(
し
)
自
(
みづか
)
ら
以爲
(
おも
)
へらく、
非
(
ひ
)
に
如
(
し
)
かずと。
非
(
ひ
)
、
韓
(
かん
)
の
削弱
(
さくじやく
)
せらるるを
見
(
み
)
、
數〻
(
しばしば
)
書
(
しよ
)
を
以
(
もつ
)
て
韓王
(
かんわう
)
を
諫
(
いさ
)
む、
韓王
(
かんわう
)
用
(
もち
)
ふること
能
(
あた
)
はず。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
理
(
り
)
も
非
(
ひ
)
もない。はじめから
人
(
ひと
)
の
妻
(
つま
)
を
掴
(
つか
)
み
取
(
と
)
つてものを
云
(
い
)
ふ、
悪魔
(
あくま
)
の
所業
(
しわざ
)
ぢや、
無理
(
むり
)
も
無躰
(
むたい
)
も
法外
(
ほふぐわい
)
の
沙汰
(
さた
)
と
思
(
おも
)
へ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と、呂宋兵衛は、じぶんにも
非
(
ひ
)
があるので、
決
(
き
)
まりわるげに沈んでいたが
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此
(
こ
)
も亦道衍が
莾々蕩々
(
もうもうとうとう
)
の気の、
已
(
や
)
む能わずして然るもの
耶
(
か
)
、
非
(
ひ
)
耶
(
か
)
。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
その
報
(
ほう
)
を責むれば、施すところの心を
併
(
あわ
)
せて、ともに
非
(
ひ
)
なり
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
勿論
(
もちろん
)
、描いた人物を
判然
(
はっきり
)
と
浮出
(
うきだ
)
させようとして、この
彩色
(
さいしょく
)
で
地
(
じ
)
を
塗潰
(
ぬりつぶ
)
すのは、
画
(
え
)
の手段に取って、
是
(
ぜ
)
か、
非
(
ひ
)
か、
巧
(
こう
)
か、
拙
(
せつ
)
か、それは菜の花の
預
(
あずか
)
り知る
処
(
ところ
)
でない。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(四二)
或
(
あるひ
)
は
曰
(
いは
)
く、
(四三)
天道
(
てんだう
)
は
親
(
しん
)
無
(
な
)
く、
常
(
つね
)
に
善人
(
ぜんにん
)
に
與
(
くみ
)
すと。
伯夷
(
はくい
)
・
叔齊
(
しゆくせい
)
の
若
(
ごと
)
きは、
善人
(
ぜんにん
)
と
謂
(
い
)
ふ
可
(
べ
)
き
者
(
もの
)
か
非
(
ひ
)
か。
仁
(
じん
)
を
積
(
つ
)
み
行
(
おこなひ
)
を
潔
(
いさぎよ
)
うし、
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
くにして
餓死
(
がし
)
せり。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
非
常用漢字
小5
部首:⾮
8画
“非”を含む語句
非常
非道
似而非
非難
是非
非業
非人
非常時
非情
検非違使庁
非常梯子
人非人
似非
検非違使
非番
先非
似而非者
理非曲直
非曲
野非人
...