“金棒曳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなぼうひき78.9%
かなぼうひ21.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「下女のお粂は本郷一番の金棒曳かなぼうひきですよ。親分ぢや、はゞかり乍らあの女の口を開けられねえが、あつしなら、どんな事でも話します」
小兼が若衆頭わかしゅあたま裁附たっつけとやらいうものを穿いて、金棒曳かなぼうひきになって、肌を脱いで、襦袢の袖が幾つも重なって、其の美しいこと何ともかんともいえなかった、愚僧わしは其の時ぞっこん惚込んだが
隣のつま綿わたの師匠の家は弟子やら町内の金棒曳かなぼうひきやらでハチ切れるやうなかしましさです、多分この變事の噂でもしてゐるのでせう。
「どうもこの長屋に悪い女が来やあがって、いろいろよけいな口をきくもんですから、金棒曳かなぼうひきのかかあやがき共がその尻馬に乗りましてね、弱い者いじめばかりしてしようがありませんや」
赤ひげ診療譚:06 鶯ばか (新字新仮名) / 山本周五郎(著)