“かなぼうひき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金棒曳78.9%
金棒引21.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それより家中の者から、隣り近所の噂を手一杯に集めて來い。如才もあるめえが、金棒曳かなぼうひきらしい中年者の女と見たら逃すな」
「無類の評判ですよ、店の評判は言ふ迄もなく、御近所の金棒曳かなぼうひきも、あの内儀にはの打ちやうはありません。少し身體が弱いのは難だが——」
新聞買はずとも世間の噂は金棒引かなぼうひきの女房によつて仔細に伝へられ、喘息持ぜんそくもちの隠居が咳嗽せきは頼まざるに夜通し泥棒の用心となる。
路地 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
新聞買わずとも世間の噂は金棒引かなぼうひきの女房によって仔細に伝えられ、喘息持ぜんそくもちの隠居が咳嗽せきは頼まざるに夜通し泥棒の用心となる。