“金棒引”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなぼうひ55.6%
かなぼうひき44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちッ! 用のある時はきまってそこらにいやあしない。いい年をしやがって、あんな金棒引かなぼうひきもないもんだ。ばあさん!——しようがねえなあ。婆あッ!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「友田の金棒引かなぼうひき奴、人間の皮かぶった畜生じゃ。胃潰瘍いかいようちゅうことじゃが、早く、くたばりやがりゃええのに」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
これは単に長屋の金棒引かなぼうひきのみにとどまらない。日本の新聞紙はまず社会的の金棒引と見て差支さしつかえはない。日本ほど新聞の劣等なところはない。
独居雑感 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
提灯持ちょうちんもちが二人、金棒引かなぼうひきが二人、続いて可愛らしい禿かむろが……。
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)