“塗潰”の読み方と例文
読み方割合
ぬりつぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほととぎす啼く夜の鰹は、その場所とか、背景とかいうものが一切塗潰ぬりつぶされているにかかわらず、やはり実感に訴えて来るものを持っている。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
勿論もちろん、描いた人物を判然はっきり浮出うきださせようとして、この彩色さいしょく塗潰ぬりつぶすのは、の手段に取って、か、か、こうか、せつか、それは菜の花のあずかり知るところでない。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)